FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

トラーパニで見る (3月20日)

アイネイアス達は現チュニジアのカルタゴからシチリアへ戻った。
そこで停泊したのがドレパヌム。
ここを発った後に嵐でカルタゴへ流され、また舞い戻る。
ひと冬を過ごしたドレパヌムは現在のトラーパニという町である。

トラーパニはシチリア西部の中心だが、それほど大きくはない。
それでもチュニスとフェリーで結ばれるようなところだ。
ホントはそのフェリーで戻るつもりが時間変更で深夜着になり、
パレルモに戻ってから日帰りで訪れることになった。

パレルモからは2時間。バスが1時間置きに走っている。
久しぶりの雨天、レストランでペンネを食べながら弱まるのを待つ。
海岸へ。岩を探すのだ。
小説によると、アイネイアス達はカルタゴからここに戻り、
競技会を開いている。その舟競争に纏わる岩が残っているそうだ。
しかし、どれがそれなのか、誰も教えてくれない。
適当に、あれかなあと勝手に決めつけ、ゆっくりと空想に浸る。
01トラーパニ

舟競争はまず船を造るところから始まる。
一人で1つの船を造り、それで海岸から向こうに見える岩を廻り、
最初に帰ってきた者が勝ち。
なかなかに実力が試される競技だ。
しかし、3000年以上前の岩が残っているのだろうか?
まあ、いい。ただ信じるのみ。
ヴェルギリウスの碑も何処にあるかわからないし。

バスでパレルモへ戻る途中、エリーチェ山が見えた。
ここにアイネイアスの父、アンキセスが眠っているらしい。
アンキセスはカルタゴに向かう前にここで没している。
父を越え、更に大きな世界へ向かうアイネイアス。
そんな姿に自分を投影し、僕は彼の物語に惹かれるのだろうか?

ヒトはこの世において、自分の世界の中だけで生きている。
ソクラテスの言う、“無知の知”だ。
すべては自分の中にある。それ以外は感じることがない。
いや、新しい世界を見て感じ、自分の世界を広げる。
そして更に多くを感じられるようになり、自分の世界も広がる。
けれど自分の世界の外側にも自分の認識できない世界が存在し、
それを追って旅をするが、いつまでも終点には辿り着かない。
そんな思いを込めて、僕はこのブログのサブタイトルをつけた。
“この世のすべてはエンターテイメント、『くらっく』だ!”

空想することは悪いことではない。
真実かどうかわからないことを空想しても、現実を見ても、
それはただの杞憂に終わるのかもしれない。

アイネイアス達にもここで事件が起きている。
家臣の恋人が、男と離れたくないがために船に火をつけたのだ。
その恋人は言う。
「トロイアがなんだ。お前ひとりがやればいい。
皆がお前を恨んでいる。何が新トロイアだ!」
アイネイアスはその言葉で動揺した。確かに一理ある。
困難な旅を続ける理由が本当にあるのだろうか?

それでもアイネイアスは旅を続け、僕も次の町へ向かうのだ。
スポンサーサイト

comment

Secret

プロフィール

くらっくぽっと

Author:くらっくぽっと
僕の”CRACK”が
あなたにとっての
”crack”になりますように・・・

YAHOO!検索

Yahoo! JAPAN

あなたの天気予報
ブログ内検索
リンク
最近の記事
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。