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戦争と虐殺の違いは○○だ (10月29日~11月3日)

ルワンダに無事に入国。事前にビザを取得してある。
近頃は国境でのビザ取得に難色を示されるらしいのだ。
何故か、ビニール袋を没収されそうになる。理由は分からず。
この国もフランス語圏なのだ。そしてあることで有名な国である。
ルワンダの大虐殺。この国の見所は、虐殺記念館に尽きる。


ホントのところは、一番の見所はゴリラ・トレッキング。
ルワンダ北部に、マウンテンゴリラを見に行くツアーがある。
ただし、1時間見るだけで500USD。コレはパス。手が出ない。
世界でここらにしかいないとはいえ、仰天するほど高いのだ。

ブルンジ国境から1時間のところにある町、ブタレに着く。
この国もカードキャッシング不可なので、手持ちのドルを両替。
レートは悪いがしかたはない。首都キガリの方がいいのだろう。
それでもこの町に留まった理由は1つ。
町から西へ30分のギコンゴロ村のムランビ地区にある虐殺記念館。
そこへ行くためだ。
Hutu(フトゥ)族による、Tutsi(ツチ)族の大虐殺が起こった場所だ。
3ヶ月間で、80万人のツチ族が殺され、300万人の難民が生まれた

ブタレから思いのほか近い。バスで30分、バイクタクシー15分。
周りをぐるっとのどかな山々と家に囲まれた、美しい場所にある。
何故ここに記念館があるのか?
この場所で多くの虐殺が行われたようのだ。想像が難しい。
英語のガイドの案内で周る。立派な建物があるが、入らない。
建物の裏にいくつかの小屋が建っている。ココへ入る。
中にあるのはミイラだ。人骨である。石灰で固められている。
848体あるらしい。数が凄い。見た目が凄い。
更に凄いのは、その臭いである。独特のにおいが漂っている。
腐敗臭だ。人の腐った臭いが、小屋の中に充満している。
土葬済みの遺体を墓から掘り起こし、石灰で固めていたためだ。
度胆を抜かれる。嗅いだことのない異臭に圧倒される。
頭蓋骨を見ると、毛髪が残っている。黒人特有のチジレ毛だ。
頭蓋骨のいくつかは割れている。一文字に。でもギザギザに。
これはサトウキビを刈る刀で切ったためだ。山刀というのだろうか。
刃はガタガタ。硬い竹を切断するためのものなのだ。
生きている人間の頭をこれで切った。割った、という方が正しい。
子供のミイラもある。夥しい数である。
子供は発育途中なので、頭蓋骨の接合面がギザギザで区別が付く。
実際に判断が付く。その気はなくとも想像する。体に震えが来る。
ガイドにそう告げる。彼は、わかっているよ、と僕の腕を指す。
僕の両腕ははっきりとした鳥肌で満たされていた。
彼に聞いてみる。「何故、子供まで殺す必要があったかい?」
「…、何言ってるんだ? コレは戦争や紛争じゃない。虐殺なんだ」
戦争は国家間や民族間の争いである。利権や領土のための闘いだ。
虐殺は違う。他民族を滅ぼすための闘いだ。女子供も、例外はない。
他民族の血を、この世からすべて葬りたい。無かったモノにしたい。
根源にあるのは、激しい憎しみである。想像し難いことではある。
何故ここまで…。ホントのところは当事者しかわからないだろう。
もしかしたら、虐殺している人もわからないのかもしれない。
脳を精神を狂わす、人間の未熟さや複雑さという毒薬は実在する。
虐殺が起こったのは1994年。今から16年前のこと。
それほど遠い過去ではない。16歳以上の国民はすべて証人なのだ。
恐るべきことだ。更に腕や体の粒々が増えて大きくなったようだ。

首都キガリへ。キガリにも虐殺記念館がある。
町の中心からミニバスタクシーで数分。首都だけに立派な建物だ。
ここにも人骨が並ぶ。大腿骨がショーケースの中にズラッと。
古ぼけたバッグ類。その脇にある、1本のボールペン。
普段僕らが使うボールペンと同型のものだ。近い過去の品だ。
16年前のことなのだ。改めて視覚的に実感すると、恐怖が甦る。

ギコンゴロは生々しい展示物が凄かったが、こちらは少し違う。
映像が流れ、パネルが並んでいる。
最初の映像は、ツチ族の人達が虐殺の状況を語る。
彼ら彼女らの父親や兄弟姉妹に訪れた、不幸としか言えない話。
ただ殺すだけではない。殺す前に、どれだけの苦しみを与えれるか。
これがフトゥ族の目的だったとしか思えない。
男たちは見世物のように切り刻み、割られる。
技術を用いない、すべての殺害方法が取られたという。
女性は犯されてから殺される。HIV’s陽性のフトゥ族に。
殺される前に自分の子供を殺させたとも言われる。
子供は目の前で母親が侵されているのを見せられた。
そして、殺す。
他の映像もある。殺害や虐待に関するものだ。
山刀で割られ脳が見える男の子。第2関節から先を焼かれた女の子。
トマトシチューのように、桶に溜まった血。
ホルモンのように、腹から垂れる内臓。
魚のように、波打ち際に打ち上げられた、ふやけた死体。
映画のように、フロントガラスに突っ込んだ死体。
大勢の死んでいる人の中で、辛うじてピクピク動く1人の男の足。

最後にあるパネル。
上部にあるのは、笑う可愛らしい子供。母親に抱かれる赤ん坊。
彼らの名前。年齢。好きな食べ物。好きな遊び。そして、死因。
小さい子供ならではのものもある。『壁に叩きつけられて、死亡』
小さい頭を片手で掴まれ、壁に投げつける様が目に浮かぶ。

大虐殺が起きた時、国連軍はルワンダにも駐在していた。
けれど虐殺を止める程の舞台ではなかった。即時対応できなかった。
やっと国連軍が本腰を上げた。でも、それは余りにも遅かった。
大虐殺は国際社会の不手際の結果でもあるのだ。
現在のルワンダは落ち着いている。平和になっている。
人は優しいし、居心地がいい宿もある。
キガリの宿は夜景がきれいだった。ブタレでは南京虫にヤラれたが。

虐殺記念館を見るためだけでも、ルワンダへ来る価値はある。
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