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Fackin’ ! Mt. Binga!! (8月26~30日)

このところ、ブログの内容が薄いような気がしますか?
それは仕方がないのです。この8月はブログ記事既に7作。
見所が少ないのに、結構旅を頑張っているのです。
8月最後の記事は、ジンバブエの最初の記事になります。
ナマアチャ国境を越えて最初に向かう目的地は、
『トレッカーズ・パラダイス』と呼ばれるところです。


マチパンダ国境も何事もなく越える。ただし係員の態度は悪い。
国境職員は旅人が最初に会うその国の人間である。
必要以上の態度の悪さはその国の第一印象になってしまうのに。
それとは引き換えに乗合タクシーのおっちゃんは愛想がいい。
近郊の町ムタレまで、通常3ドルを2ドルでいいという。
安さに人が集まるが、欲張り過ぎて客の反感を買ってしまう。
5人客がいるのに普通車乗合タクシーを出さずに客集めに行く。
皆、他のタクシーに移ってしまう。僕も移動せざるを得ない。
されど乗り換えたタクシーも途中で人を乗せる。
最終的に運転手入れて8人。普通車で過去最高の人数。
さて、どう乗るのか? どうやれば乗れるのか?
答えは前と後ろに4人ずつ。あれで車が運転できるのがすごい。
それもマニュアル車である。これがジンバブエ、である。

ムタレの町。インフォを見つけることができた。
宿を紹介してもらうが上手く要領を得ない。じゃあココはあるか?
10年前の『旅行人ノート』に載っている宿を聞いてみる。
どうも知っているらしい。でも、彼はうまく場所を説明できない。
フリーの地図はない。手持ちの地図で説明してもらうが覚束ない。
地図の見方がわからないという。これがジンバブエ、である。

歩いて宿へ。アットホームで居心地がいい。シングル10ドル。
必要な情報も掲示してある。モザンビークの宿情報もある。
うれしいのはチマニマニ国立公園への行き方を教えてくれること。
ジンバブエの僕の最初の目的地はココである。
自然が美しいジンバブエの、通称『トレッカーズ・パラダイス』。
これもジンバブエ、である!

翌日バスターミナルまで送ってもらい、バスに乗り込む。
ミニバスよりも安い4ドル。バスに乗って一安心。
ところが一安心どころではい。二安心、三安心……。
バスが一向に出発しないのだ。もう昼になってしまうではないか。
結局2時間待ち。バスは乗るタイミングが悪いとこうなる。
パワーがないから坂を上がらないし、すぐに止まって人を乗せる。
グアテマラを思い出すくらい。車体はより簡素でボロいけど。
01 チマニマニ 02 チマニマニ
到着は15時30分。教えてもらった宿へ向かう。
宿の兄ちゃんも姉ちゃんも英語が満足にできず、テント泊も不可。
宿を変えようとするとオーナーが帰ってきて、テント泊OKに。
ただ単に、英語ができない2人が宿のことを把握していないのだ。
公用語は英語だが、田舎町ではモザンビークより言葉に苦労する。
ジンバブエはショナ族中心の国である。他にも民族がいる。
だから公用語は英語なのだが、田舎の村では約30%しか話せない。
これがジンバブエ、である。
03 チマニマニ

翌日もインフォに人がいない。昨日も16時には閉まっていた。
朝8時から開くと聞いたのに。1時間待っても帰ってこない。
地図だけ頂いて食料を調達。情報が少ないが仕方ない。
トレッカー御用達の宿でも『ロンプラ』を渡されただけだった。
食料も少ない量を買うのが難しい。最小単位が1ドルだからだ。
自国通貨が崩壊し、現在はUSドルを使っているこの国。
1ドル以下のセントコインは導入されていない。物価が安いのに。
代わりに南ア・ランドを使う。コインで10ランド=1ドルだ。
しかしこれは、120円=85円ということになる。これでいいのか。
変な換算をすると余計混乱するし、ジンバブエ人には無理だろう。
南ア・ランドのコインも不足しているからお釣りがない。
だから大量売りとなる。安いものはいくつも買わねばならない。
住んでいるならいいだろうが、物を持てない旅人には最悪だ。
これがジンバブエ、である。

『パラダイス』のはずだが国立公園入口までバスも何もない。
ヒッチハイクで行くしかないのだ。1時間待ってやっとつかまる。
ヒッチで行けるのはチャールズウッドの村まで。更に7km歩く。
約2時間かけて国立公園の入口へ。ベースキャンプに誰もいない。
大きな声で人を呼ぶ。入園料と登録をしなければならないのに。
5分くらい呼び続けたら人が来た。検問を素通りできる国立公園だ。
入山料と山小屋使用料を払うがお釣りがない。チケットに一筆。
「あと20ドル受け取れます」。戻ってきたときに払うと言う。
正直信じられない。僕はこの国を信用できないのだ。
でも仕方がない。これがジンバブエ、である。
04 チマニマニ 05 チマニマニ 06 チマニマニ

ここからはバイレイズ・フォーリーという場所を通る。
というより、よじ登る。かなりきつい登りである。
07 チマニマニ 08 チマニマニ 09 チマニマニ
食料を3日分持っているのにミニザックで来た僕は、
カラピナでスーパーの手提げバックをザックにくくりつけている。
フラフラ揺れて余計に体力を奪う。
宿泊場所のマウンテンハットまで行けば何とかなると思ったが、
そこまでの道のりが一番厳しい道だったのだ。
こういうことを知りたくて情報収集していたのだができなかった。
それが無性にむかつくのだ。ジンバブエのホスピタリティは…。
午前中のロスで昼食を取れず、シャリバテを起こす。
それでも何とかたどり着いた。もうヘトヘトである。
10 チマニマニ 11 チマニマニ 12 チマニマニ
やはり人がいない。大声で人を呼ぶ。5分後、レンジャーが来た。
ショナ族らしいが白人である。しかしこいつは英語が苦手。
なんとか寝床や夕食のための用意については話がつく。
次は情報収集。地図を片手に地図との整合を取りたい。
27 チマニマニ
簡単な英語で聞いているのだが、彼は理解できない。
例えば、「ディグビー滝へ行くのに道標はあるか?」と聞く。
これを理解してもらうのに10分かかるのだ。
まず、地図が見れない。レンジャーだが見たことがないらしい。
次に地図が残念。大切な所が適当に書いてあるから話にならない。
地図を見るとハットから道が分かれているが、実は違う。
一度ハットから山を降り、その下に南北へ続く道があるのだ。
こういうことが一番知りたいところなのに。
滝の手前の分かれ道に道標はあるのか、と地図を指して聞く。
道標ならハットを下ったところにあるよ、と返答がある。
そうじゃない、ここだ、滝の手前の分かれ道だ。
大丈夫だよ、ハットを下ったところにあるから…。この繰り返し。
このレンジャーは一度思い込んだら物事の整合ができなくなる。
応用力がないのだ。マインドが狭すぎるのである。

応用力の無さがはっきりわかる出来事があった。
「他の人はいるか?」と何回か聞くと毎回答えが違う。
ゆっくり言っても分からない。「アザー・ピープルはいるか?」
「アザーって言葉知ってる?」『 知らない。』 えっ、まさか。
呆れながらも話を続ける。その時彼がアザー・ピープルと言う。
「今言ったじゃないか。アザー・ピープルってさ。」
『僕、アダー・ピープルって言ったんだよ。』「同じだよ、それ。」
『アザーじゃわからないよ。アダーだよ。』
僕はthの発音を繰り返したが、彼はdの発音だと思っている。
この2つの違いも修正できない、気付かないのである。
何故彼がここで外国人の相手をしているのか。それが一番の謎だ。
その他にもいろいろ彼に対してむかついた事はある。
分からないのにすぐYESというから後から話がかみ合わない。
2番目の夕食時には、勝手に僕のパスタを茹で出す。
パスタを茹でるタイミングはおろか、僕が食べる量も聞かない。
自分の分からない言葉はショナ語を英語に混ぜて話してくる。
これが一番分かりにくいのに。すべての言葉が聞き取れなくなる。
僕も日本語を混ぜて体感させてみる。理解してくれたらしい。
でも何回でも同じことをやるのだ。全く悪びれずに。修正不可。
余りにも残念な男だ。申し訳ないが、知能が低すぎるのだ。
考えてから行動する習慣も能力もない。
まず、そういう観念がないのだろう。
彼ほどではないがショナ族の人の多くはそういう印象がある。
人はいいが、僕をむかつかせるタイプの民族の筆頭である。
これがジンバブエ人、である。

日が沈まないうちに食事の用意を始めるのだが、小屋の中は暗い。
東向きの窓しかないからだ。外は明るいのに中は暗い。
完全に設計ミスだ。結局囲炉裏は中だから、ヘッドライトが必要。
薪から出る煙にむせないと料理ができない。頑張るしかない。
あのレンジャーが手伝ってくれるが、パスタが燃えた。
火が強すぎるので鍋から出た部分に火がつく。真っ黒に焦げる。
大慌て鍋に突っ込む。何とかなったが、こいつめ…。
ちなみに、チマニマニ村でも電気と水は使えなかった。
この村全体が夜は停電になる。昼も数時間使えるだけだろう。
水も従業員に頼んで飲み水をもらわなければならない。
水はどこかへ汲みに行って調達しているようなのだ。
トイレットペーパーあると聞いたら新聞紙を渡されたこともある。
そういう意味ではここは水道や紙があるだけましである。
実はシャワーもある。ヘッドはなく筒から水が出るだけだけど。
これがジンバブエ、である。

夜。囲炉裏の日を調整して湯を沸かし、紅茶を飲む。
囲炉裏の火をじっと見ながらくつろぐ。何とか今日が終れる。
ムタレを出てからトラブル続きで身体と心が休まることがない。
やっと訪れたこの時、である。フリースを着て外へ出てみる。
空の星が凄い。圧倒的である。サハラ砂漠に勝るとも劣らない。
星が一番多く見えるスペースへ椅子を運び、南東の空へ向く。
静けさを楽しんだ後はMP3プレーヤーで音楽を聴く。
流すのは『DEPAPEPE』のアコースティックギター。
大好きな『風見鶏』を聞きながら、星空を見る。
寒くなったら紅茶を入れる。そうして耐えられるまで外にいる。
まだ眠くならない。囲炉裏の前に移動して炎を眺める。
紅茶が煙を吸ってだんだんとスモーキーな風味になっていく。
この火が消えたら寝ようと決める。火が消えた。もう一度外へ。
月が東の空から昇っている。東のすべての星が消えていた。
これもジンバブエ、である!

翌日は北側を攻める。まずはスケルトン・パスへ向かう。
道を間違えてないはずなのに、途中でぬかるみにはまる。
ズボンが泥でベトベトに。一度脱いで川で洗い、また履く。
昼間は日差しがきついからすぐに乾くだろう。
スケルトン・パスはモザンビーク国境へ続く。一休み。
13 チマニマニ 14 チマニマニ 15 チマニマニ
スケルトン・パス入口にいたレンジャーから山越えの道を聞く。
ショートカットして洞窟へ向かう。
このチマニマニ国立公園は洞窟に宿泊することもできる。
洞窟には草が引かれているだけ。火も自分でおこす必要がある。
ガスも鍋も村で借りれないから、僕はハットを選択したのだ。
ジンバブエNO.1のトレッキング基地なのに、この有様。
それにしても洞窟までも道標も何もない。洞窟の名も書いてない。
16 チマニマニ 17 チマニマニ 18 チマニマニ
川沿いの道をモザンビーク国境の辺りまで登る。
そこでゆっくり景色を見て、昼過ぎにハットに戻る。
オーストラリア人とオランダ人のカップルが来ていた。
昨日は1人だったが今日は3人。ここまで来る旅人は少ない。
1日先輩の僕は彼らの世話をし、明日は一緒に行動することに。
ニコラスとジェリーはフレンドリーで気のいいカップルだ。
ジェリーは英語も分かりやすく、中肉中背でスタイル抜群の美人。
性格もいいしオットリ可愛らしい。彼氏がいるのが残念だった。

5時起きで準備し、昨晩の残りの冷たいパスタをかきこむ。
6時出発でビンガ山へ。2436mのココはモザンビーク最高峰だ。
ドンビ山の脇を通り抜け、向こうに見えるビンガ山へ歩いて行く。
19 チマニマニ 20 チマニマニ 21 チマニマニ
22 チマニマニ 23 チマニマニ
岩の形が様々でそれらが並ぶ姿はとても美しい。
ショナ語でジンバブエとは『石の家』を意味する。
ジンバブエは石の文化が強かったところでもある。
そのうち道がいくつも出てくる。どれがメインなのかわからない。
皆で相談しながら一番太い道を進むが、どうも方向が逸れてくる。
修正したいが、疲労の見えるジェリーに道なき道をゆくのは酷だ。
途中でマメもできたらしく、彼女に絆創膏を渡す。
何とかなるだろうとそのまま進むも、どんどん遠ざかるビンガ山。
そのうち、完全に山の裏側へ出てしまう。国境を越えたようだ。
ジェリーはニコラスに任せ、僕は1人で先行する。
適当に登り、後から来る彼らに行けそうなルートを指示する。
彼女のペースで歩いていたから、僕はまだまだ体力が余っている。
かなり無駄な登り降りしながらも彼らを導き、やっと見つけた。
ジンバブエ側からのメインルートである。ただし、急登だ。
僕は先頭に立って足を掛けるところを示しつつ登る。
ゆっくりだがジェリーも登ってきている。もうすぐ着きそうだ。
頂上の三角の印が見える。手前で僕は止まって彼女らを待つ。
頑張った彼女に、僕らの登頂、最初の一歩を譲ろうと思ったのだ。
すると、あの朗らかなジェリーは思いもしない行動に出た
「Fackin’ Mt. BINGA !」と言って三角点を平手打ちしたのだ。
これは驚いた。彼女のイメージとまったくかけ離れていたからだ。
往路は復路に比べて2.5kmも長く歩いた。約1.5倍の距離だ。
彼女の気持ちはよくわかる。それでもこの言葉は忘れられない。
山とは関係ないが、僕はジンバブエに入ってむかつくこと多数。
彼女の渾身の一言と平手打ちで、スッとしたところがある。
24 チマニマニ 25 チマニマニ 26 チマニマニ
ハットに戻り、今日帰るという彼女らを見送る。
別れ際に僕は彼女の言葉を繰り返す。その時、彼女は笑っていた。
3夜目の星空を眺める。一人に帰った夜、あの言葉が頭に浮かぶ。

最近、彼女からメールが届いた。
題名は『 Fackin’ Mt. BINGA !』。僕の写真を送ってくれた。
ふと思う。
この言葉を、僕が最初に言った言葉だと思っているのではないか。
おそらく彼女は無意識であの時これを言ったのではないだろうか。
だからこその別れ際の笑いであり、今回のメールの題名なのだ。

僕はFACKという言葉が大嫌いである。
その言葉を連呼して話すヤツは信用しないことにしている。
ただ今回、たまには使ってもいい時があるのかもなあ、
そんなことを思ったのだ。


話の都合上、あまりトレッキング本来のいい面を書いていません。
このチマニマニ国立公園はかなり美しい自然が残っています。
様々な形の岩は他でなかなか見れるようなものではありません。
グレートジンバブエ遺跡を見てがっかりする人は多いようですが、
チマニマニ国立公園の岩と景色には満足することでしょう。
写真を見て、楽しんで下さい。
ただ、ルートはかなり分かりにくい。今までで最低です。
分かりにくくするすべての要因がここにはあります。
情報の無さ、言葉の壁、地図の不確かさ、ルートの未整備、
レンジャーの少なさ、様々な方向を示すマークが混在!
今後行かれる方はくれぐれも気をつけて。
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